2016「熊本地震」からの警鐘
4月に入って、もうゴールデンウィークとなりました。
新年度ということで忙しくてブログをサボってしまいました。
申し訳ございません。
ひさびさなので、硬い投稿をします。
先日、NHKスペシャル「あなたの家が危ない」が放送されていました。
画面のとおり、阪神淡路大震災以降の2000年基準の家が
熊本地震で319棟のうち19棟倒壊したということです。
建築基準法で義務付けられているのは「耐震等級1」で、
ほとんど家はこのレベルで設計されています。
これは震度6~7で即時倒壊しないという最低レベルで
余震が来たら倒壊します。
熊本地震では、2番目に強い「耐震等級2」の家が9棟も倒壊しました。
やはり住宅は最高レベルの「耐震等級3」で建築すべきかと思います。
間取りプランなどで出来ない場合もありますが・・・
設計するとき、上下階の柱、壁がバランス良く配置されることが
とても重要です。
この柱、壁の「直下率」が高いほど耐震性能が優れています。
熊本地震で倒壊した耐震等級2の家の耐力壁の直下率は17%と
とても低いプランでした。
当社の設計は「ブロックプラン」という
同じ大きさのブロックを上下階重ね合わせる
間取りづくりを基本としています。
無駄がなく、合理的な考え方で、間崩れのない間取りが出来ます。
熊本地震では、建築基準法はクリアしていても、
倒壊するという事実がありました。
よって私たちは直下率の高い間取りづくりをおこない、
南海トラフ大地震に負けない家を建築したいと思います。